2012年4月23日月曜日

仮面ライダー 新宿ふたば通り

引き続き、ゲルショッカーのトオル少年の追跡シーンを検証してみたいと思います。
追跡シーンは新宿駅東口ふたば通りを背景に撮影されていますが、前回の記事にある様に、そこに映るお店の大半は様変わりしています。

奥に新宿三越アルコットと三越新宿店別館を繋ぐ渡り廊下が確認できるので、この通りがふたば通りだと言う事がわかります。

劇中に映る看板「ロン麻雀凡」「BAR花の樹」などはもうありません。


番組画像をよくみると水木しげるが描いたような水色の猫の看板があります。それは「THE OLD BLIND CAT」というBARで、2012年現在も健在でした。現在の看板に描かれた猫は緑色で色眼鏡と前足が描かれており、目が少し大きくなっています。


「THE OLD BLIND CAT」はコンワセンタービルB2Fにあり、
ジャズバーの老舗として、40年以上も前からこの場所で営業されているそうです。

看板の高さは少し高くなっているようですが、
架かっている場所自体は同じような気がします。


トオル少年とミツルが入れ替わる場面の背景にうつる映画館は新宿武蔵野館。ここも新宿を代表する老舗映画館です。

劇中で上映中の作品はアラン・ドロン主演の仏映画「帰らざる夜明け(La Veuve Couderc)」で、新宿武蔵野館では1972年9月30日からの上映で、第82話放映の約一月前です。


武蔵野館の向かいの小径はヨドバシカメラを挿んで、
新宿中村屋の通用口がありました。インドカレーの老舗、新宿中村屋も現在は立て替え休業中です。


立て替え前の新宿中村屋の通用口の様子。


藤兵衛の背後には、これもカニ料理の老舗「カニ道楽」の看板が映ります。劇中では
新宿駅東口前の駐車場近辺にカメラを置いていたと思いますので、カニの看板の設置場所も現在とは異なっていたのではないかと思います。


大和證券(証券)新宿支店も健在ですが、
立て看板の設置場所まではわかりません。

最初この取材を始めたときは
新宿駅東口から新宿三丁目あたりまでの広範囲に渡って撮影されているような気がしていましたが、実際はほぼ新宿駅東口前広場にカメラを据え置いての撮影ではないかと思われます。

望遠レンズの画角の狭さを生かして、広範囲で撮影されている様に感じさせるような工夫がなされているようです。

また、「THE OLD BLIND CAT」には、
近々ウィスキーでも飲みにいこうかなと思います。


放映日 
仮面ライダー
第82話「怪人クラゲウルフ 恐怖のラッシュアワー
1972年10月21日


取材日
2011年3月9日
2011年3月16日
2012年4月3日
2012年4月21日

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