第15話で背景に映る団地の風景は、世田谷区船橋のUR希望ヶ丘団地、たまプラーザ団地、元石川郵政宿舎の三箇所の団地が使用されています。今回は神奈川県横浜市青葉区のたまプラーザ団地を訪ねてみました。撮影の中心になっているのは、美しが丘第二歩道橋で、東急バス「た71」系統の停留所「たまプラーザ団地前」で降りるとすぐ近くにあります。
警官を殺してしまった健の逃走劇が美しが丘第二歩道橋から始まります。
橋の向こうの屋並は、たまプラーザ住宅7号棟群。
健は歩道橋の北側の階段を登っていきます。階段を登った先には横浜市立美しが丘小学校があり、取材時はちょうど沢山の児童の下校時間に重なりました。
階段を上りきると大変見晴らしがよく、たまプラーザ団地を一望できます。
階段の金属部品は新しくなっていましたが、石でできている部分は番組撮影当時と同じです。
番組画像の奥に見える鉄塔は柿生線32で、取材写真では樹木で隠れて見えませんが、当たり前の様に健在でした。
美しが丘第二歩道橋から階段を一望。階段を上りきると柿生線の送電鉄塔が立っています。この場所に限らず、美しが丘全体に往時と変わらない空間が保たれているかのような印象を受けました。
細かいディティールに目を向けても往時と変わらない所がたくさんありました。
歩道橋の鉄柵も同じ色で塗り直されています。歩道橋の左脇の建物はBRANZ美しが丘二丁目(竣工が2007年2月)となっています。
奥の団地は、たまプラーザ住宅7-3号棟です。アンテナは増設されていますが、場所も変わりません。
パトカーの停車する場所は、全びで三段ある階段の最初の段を登りきった所です。白い建物はシャープ多摩寮。取材時、電柱には、たま小児クリニック(たまプラーザ医療センター内)の広告がありましたが番組画像に映る看板も同じ様に読めます。産婦人科の看板はありませんでしたが、たまプラーザ医療センターには産婦人科もあるようです。
階段最上部にある住宅です。樹木で見えなかったので少し移動して撮影しました。住宅は立て替わっていますが基礎や塀は一致していました、
ウルトラセブンなど、特撮番組の舞台として度々画面に登場するため特撮ファンには大変なじみ深い団地だと思います。1968年に分譲が開始されたそうですので、ウルトラセブン撮影の頃は完成間近だったのでしょうか。2014年現在でも新しい入居者が絶えず人気の高い団地だそうです。居住者の多様化に従い団地内環境の再整備も検討されているようです。
1973年10月10日
取材日
2013年11月12日