2012年2月11日土曜日

仮面ライダー 夢の島3丁目

第89話 「恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へおとせ!」
第90話 「恐怖のペット作戦 ライダーS・O・S!

カナリコブラとの最終決戦と、カナリコブラに加勢したネズコンドルとの前哨戦は東京湾埋立14号地の夢の島東端で撮影されていました。


第90話 「恐怖のペット作戦 ライダーS・O・S!

ネズコンドルを一旦退けたライダーと滝が立っている所は、東京湾埋立14号地の砂町運河沿いの草原で、現在は緑道公園として整備されています。

番組画像では、運河の対岸左端の砂町排水機場と、中央右に新砂ポンプ所が確認でき、いずれも現在も健在です。


1972年の当時、砂町排水機場はトラベリングゲート式の砂町水門を備えていました。可動部は砂町側に備え付けられており、ライダーの後方水門は開いた状態のようです。


現在砂町水門は撤去され、砂町運河の300mほど西側に、セクターゲート式の新砂水門が設置されています。またコンクリートの基礎や否可動部も水門とともに撤去されているようです。

緑道公園の隣は夢の島東少年野球場になっており、カナリコブラとの最終決戦場所はこの野球場のグラウンド内で撮影されていると思います。



第89話 「恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へおとせ!」

夢の島東少年野球場も当時は瓦礫の山だったようです。

画面左の青と赤に塗られた建物も砂町水門で、埋立14号地側の設備です。番組画像を見ると、埋立14号地側にも砂町側と同じコンクリートの基礎があったようです。


野球場からは樹木が邪魔をし運河の様子は伺えませんので、緑道公園から撮影しました。砂町水門は1979年頃は基礎は残されていますが、1984年頃には完全に撤去されています。

夢の島側に残されている砂町水門基礎上部。モニュメントが設けられていますが、水門と関係があるのかどうかは分かりません。


砂町運河の対岸、江戸川区の様子。
画面内の鉄塔は左端が江東線89号、右側の紅白の鉄塔が江東線88号です。江東線88号は当時は紅白には塗られていません。


この場面で何度か確認出来る先の尖った2本の鉄塔は江東清掃工場のものですが、現在は取り壊されており、少し離れた場所に新江東清掃工場が建設されています。



荒川河口橋から、第89,90話の荒川周辺のロケ地が一望出来ます。


放映日
1972年12月9日
1972年12月16日

取材日
2012年1月3日
2012年1月9日

2012年2月4日土曜日

仮面ライダー 新砂3丁目

第89話 「恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へおとせ!」

太郎君の伝書鳩の知らせを受けた本郷が向かった場所は、荒川中川橋梁から堤防道を下流方面へ河口付近まで進んだ所で、住所は江東区新砂3丁目です。


太郎君親子を連行するゲルショッカー。
荒川右岸堤防道の最下流部になります。


コンクリートの護岸壁の中腹での戦い。
護岸壁はそのまま残されていましたが、正確な所までは掴めませんでした。


カナリコブラの頭上後方に南砂町水位観測所の設備が確認出来ます。他の場所と同様、ここでも波消ブロックはすっかり片付けられています。


堤防道上から河口方面を見た景色です。本郷の後方にある建物は東京都下水道局新砂ポンプ所で、現在も健在。取材写真にある煙突のある巨大な建物は新木場にある新江東清掃工場です。


堤防下の荒れたアスファルト道。画面の左側に荒川が流れています。そちら側に土砂が高く積まれており、新しい堤防が出来るのかもしれません。


砂利道から護岸壁にパン。


ここでも護岸壁の先に東京都下水道局新砂ポンプ所と新江東清掃工場が映っています。


撮影地点はほぼ当時のままの雰囲気が残されていますが、その周辺に目を向けると東部スレッジプラントの巨大な工場が出来ていたり、何も無かった所も工業用地として造成工事中でした。


オートバイの走行シーンも荒川の堤防道で撮影されています。現在では側壁のコンクリートが残されている場所もこの河口付近だけです。

第90話 「恐怖のペット作戦 ライダーS・O・S!

当時この流域で荒川を横断する電線は江東線だけのようなので、実際にカメラを設置した場所はもう少し上流側だと言う事が分かります。


1972年当時造成中だった所に、現在も同じような光景が広がっており、少なからず感激しました。


放映日
1972年12月9日
1972年12月16日

取材日
2012年1月3日
2012年1月9日