多摩市連光寺、都立桜ヶ丘公園内にある旧多摩聖蹟記念館は、特撮番組では研究所や悪のアジトとして度々登場している名近代建築です。
第60話「怪奇フクロウ男の殺人レントゲン」
アジトの外観のロングショットは、
国立天文台三鷹キャンパスのアインシュタイン塔ですが、建物に近づくシーンはこの旧多摩聖蹟記念館で撮影されています。


周囲の異変に気づいた戦闘員。
壁、扉ともに塗り替えられています。外観の塗装の塗り替えは定期的に行われているようです。


床はタイル張りになっています。


フクロウ男との決着戦の舞台も同様、ロングショットが
アインシュタイン塔、クローズアップ描写が旧多摩聖蹟記念館で撮影されています。瓦も新しくなっているようです。


館の半周を取り囲む様に柱が並んでおります。戦闘シーンはその柱上部での撮影ですが、かなりの高さがあります。


柱の向こうに見える屋根は五賢堂。五賢堂には明治時代に活躍した5人の偉人の胸像が置かれているそうです。


フクロウ男のアジトを突き止めた本郷と藤兵衛。


見張りの戦闘員を捕えた本郷と藤兵衛。
記念館の周囲は砂利が敷かれた広場があります。広場の植え込みの外側は急な下り斜面の雑木林になっています。
第30話「よみがえる化石 吸血三葉虫」


古代生物を現代に蘇らせる研究をしている志村博士の研究所の外観が、旧多摩聖蹟記念館での撮影です。


番組撮影当時は正門に石柱があったようですが、現在はありません。


滝のいる場所は正門を通り過ぎた辺りで、建物の側面にあたります。


記念館の入り口が正門の反対側にある為、こちら側から見える建物の印象は裏側のような気がします。
第68話「死神博士恐怖の正体?」


藤兵衛が死神博士と出会う所は記念館の常設展示場での撮影ですが、館内は撮影禁止でした。展示物が映らないアングルで撮影した(すみません)一枚だけ掲載します。
明治天皇の連光寺行幸を記念して昭和5年に建てられ、財団法人聖蹟多摩記念会が管理・運営をしていましたが、建物の老朽化の際には取り壊しも検討されたようです。1986年に多摩市が改修・管理・運営することになり、多摩市指定文化財にも指定、館内には常設展示やギャラリー、喫茶サロンもあり、桜ヶ丘公園を訪れる人々の憩いの場となっています。