2014年10月27日月曜日

スーパーロボット レッドバロン 公社多摩川住宅

第15話 「予告された罠

この第15話で特定できていなかった団地のカットは公社多摩川住宅で撮影されたものだとわかりましたので撮影に行ってきました。




熊野警部が自転車を走らせている道はニ号棟群とホ号棟群の間の道路で、この場所は多摩川住宅のほぼ中心にあたります。番組撮影当時の交通標識と比べると団地内の速度制限がすこし厳しくなっているようです。


奥の建物はニ-1号棟。窓の形状に特徴があります。

第15話の団地の景色は合計四箇所から構成されているということがわかりましたが、多摩川住宅はこのカットのみの使用ですので他のエピソードからの流用なのかもしれません。他のエピソードもみなおしてみたいと思います。

放映日
1973年10月10日

取材日
2014年10月26日

2014年10月5日日曜日

スーパーロボット レッドバロン 元石川郵政宿舎

第15話 「予告された罠

第15話で背景に映る三箇所の団地のひとつ、元石川郵政宿舎は、第15話のもう一つの撮影場所、たまプラーザ団地の北西に隣接、横浜市青葉区美しが丘2-26〜27を占める大規模な団地です。最寄りのバス停は「た81・美しの森中央」。



走り去る健をカメラが見下ろす場面から、元石川郵政宿舎のB号棟とC号棟群の間の通路に切り替わります。


カメラはそのまま上にパン。元石川郵政宿舎と美しが丘公園の間を通るバス通り添いの電話ボックスは郵政宿舎前90437番として健在でした。


樹木が視界を遮りましたので見晴らしの良い所に移動し撮影してみました。画面の建物左はA-2棟。バス通りの奥の木立は美しが丘公園で、その更に向こうがたまプラーザ団地です。


レッドバロンが現れ住民たちがF2棟の前を避難しています。番組画面手前の芝生は良く手入れされていますが、現在は雑草が生い茂っていました。


地図の隣に掲示板が増設されていました。この場所は団地内の東西を横断する車道で、車に乗る住民の方々の主要な通路なのではないかと思います。


人々が階段を駆け下りる場面はD1棟です。


番組画像ではD1棟の奥に駐車場を経てG3棟が確認出来ますが、現在は樹木が育ち見えません。


よく見ると青く塗られた金網の基礎のひび割れが番組内の物と一致します。近年建物の壁面が綺麗に塗り直されていることも良くわかります。


SSIが駆けつける場面は元石川郵政宿舎中央を南北に横断する道路。画面では平坦に見えますが実際は結構急な坂道でした。ガードパイプも痛んではいますが同じ物のようです。背後の建物はH4棟とG3棟。画面の左側の斜面の上には横浜市立美しが丘小学校があります。


SSIと熊野警部が並走する場面は団地外での撮影のようです。恐らく東急バス「た81・くすのき公園」バス停付近で、その付近の車道を撮影してみました。


SSIが車を止めた所は恐らく現在は横浜市立美しが丘東小学校の校庭となっており、同じ様には比較撮影が出来ませんでした。画面左の建物が元石川郵政宿舎A1棟で、奥に立ち並ぶ団地がたまプラーザ団地一号棟群。番組画像では哲也の頭のむこうにたまプラーザ団地の給水塔が確認できます。


ボスの左肩越しに元石川郵政宿社A1棟、通り沿いの電柱は当時と同じ物ではないかと思います。


レッドバロンの足の間に元石川郵政宿舎と横浜市立美しが丘東小学校の間の坂道が見えます。この並びで高い避雷針持つ棟はB1棟、F1棟、H1棟でした。番組画像ではレッドバロンの足に隠れてF1棟が見えなくなっているのではないかと思います。


美しが丘公園から(2013年11月12日)。2014年の取材では造園工事中でした。


現在の横浜市立美しが丘東小学校。かなり基礎が高くなっており校庭から撮影したとしてもなかなか往時と同じ様には撮影出来ないのではないでしょうか。

このエピソードの画面から伝わるただならぬ緊迫感がどこからくるのだろうか?と常々思っていましたが、調査を始めてから、ひとつの場面を作り上げる為に三箇所もの団地で撮影されていたということが分かりました。他にも数多くの要因があるのだとは思いますが、並々ならぬ映像へのこだわりが素晴らしい完成度に結びつくのだと言う事を実感する事のできた良い取材となりました。

まだ特定出来ていない団地のカットが有り、ひょっとしたら四箇所なのもしれません。(2014年11月2日追記: この場面は公社多摩川住宅で撮影されていました)


放映日
1973年10月10日

取材日

2013年11月12日
2014年9月24日