2009年1月27日火曜日

仮面ライダー 稲城南山 矢野口側

南山と呼ばれる稲城市矢野口と百村にまたがる丘陵地帯は、ライダーファンの間では、三栄土木と呼ばれる、屈指の名ロケ地です。

それに限らず、昔からの特撮ファンの方々には原風景とも呼べる場所ではないでしょうか。


第35話「殺人女王蟻アリキメデス」


最終決戦場として使用される事が多かったのは、火薬使用に制約がなかったからだそうです。

今回はいずれも正確な場所は分かりませんでしが、この取材写真は稲城駅と京王よみうりランド駅の中間辺りで出来る限り崖に近寄り撮影しました。

第31話 死斗! ありくい魔人アリガバリ


アリガバリに破れた一文字を特訓する滝。撮影は上の写真と同じ場所の様ですが、取材写真は妙覚寺のすぐ裏手、京王よみうりランド駅に非常に近い辺りから撮影しました。こっちの方がやや近いような気がします。

第36話「生きかえったミイラ怪人エジプタス」

これは稲城駅と京王よみうりランド駅の中間辺りです。


これも同じ場所です。何となく崖の地層が似ている気がするのですが、崖も近年まで土砂崩れが多発していたそうなので、それも定かではありません。


仮面ライダーストロンガー 第37話「ライダー捕らわる! デルザー万才!!」

磁石団長を急襲するV3。
これも同じ場所で撮影しました。櫓のような物はセットではないようです。


この崖の景観は高度経済成長期に多量の土砂が採掘された名残だそうです。

南山東部土地区画整理事業では、この一帯も宅地化される予定です。出来る限り取材は続けたいと思いますが、あまり時間は残されていないようです。

次回ではないかもしれませんが、つづきます。



放送日
仮面ライダー
第31話 死斗! ありくい魔人アリガバリ
1971年10月30日 

第35話「殺人女王蟻アリキメデス」
1971年11月27日

第36話「生きかえったミイラ怪人エジプタス」 
1971年12月4日

仮面ライダーストロンガー
第37話「ライダー捕らわる! デルザー万才!!」
1975年12月13日

取材日
2008年2月2日
2008年12月13日

2009年1月19日月曜日

仮面ライダーストロンガー ED

仮面ライダーストロンガーの第32話から使用されているEDで使用されている戦闘員とのアクションシーンは、稲城市矢野口の京王相模原線沿いの高台です。正確な場所は分かりませんでしたが、恐らく妙覚寺の裏手ではないかな?と思います。




画面右方向が稲城駅側、左方向が京王よみうりランド駅です。番組映像には写っていませんが、取材写真の左奥にはヒビキゴルフセンターがあります。同カットの特写スチールには電車線設備の左側にゴルフ場のネットが写っている物があり、概ねこの辺りだと言う事は分かります。


番組の映像はかなりの望遠レンズで撮影されていますが、今回撮影した場所には後ろに下がれるようなスペースはありませんでした。


以上の事から、もう少し稲城駅よりの高台が撮影場所なんだろうとは思いましたが、草が生い茂り、とても中に入っては行けませんでした。


通路は車が通れる様になっていますが、それ以外は立ち入ると恐らく出ては来れません。奥に見えるのは我らが稲城南山です。


この草むらの奥、南山の麓で幾多の名シーンが撮影されたのでしょう。地図上ではこの奥に大きな水たまりもあるようなので、何とかアプローチできないものか?とも思いますが、出て来れなくなることを考えると慎重にならざるを得ません。


以下追記 2009年3月17日
2月に再訪問した際に、深い薮があって前回は入れなかった所が切り開かれており、少し奥まで入る事が出来ました。

前回より一本稲城駅よりの柱を撮影しました。この柱だけはリニューアルされています。

番組の画像で柱の太さを調べると、画面中央の柱が手前のようです。そのような角度で写真を事が出来れば、柱とゴルフ場のネットとの位置関係も一致するのではないかと思いますが、やはりこれ以上奥には行けませんでした。住宅地にある電柱と電線の雰囲気は良く似ているような気がします。


以前似たような写真を載せましたが、ありがた山の頂上からの景色。いくつかの建物は一致しているのかも分かりません。


薮の奥にあった池にたどり着く事も出来ました。自然の水たまりではなく、配水管から出る水を貯めておく施設のようでした。ロケ地とは全く関係が無さそうです。




放映日
1975年11月8日

取材日
2008年12月13日
2009年2月7日(追記分)

2009年1月11日日曜日

仮面ライダー 妙覚寺

第44話「墓場の怪人カビビンガ」

以前、九品仏浄真寺を訪れた際に、カビビンガが赤い屋根の鐘楼に爆弾を仕掛ける場面は、浄真寺で撮影されたのではない、と言う事がわかりました。

それ以来気には留めていたものの、調査に進展がありませんでしたが、前回の投稿の内容にあります様に、何気なく見ていたウルトラマンレオ第11話で赤い屋根の鐘楼が写り、そこが妙覚寺だと言う事が分かりました。



アジトに爆弾を仕掛けるカビビンガ。
鐘楼は屋根以外は当時のままのようです。


鐘楼の細工部分も一致しています。
奥に見える屋根はエジプタスのアジトの外観の撮影に使用されたお堂です。


カビビンガのアジトを捜索中の一文字ら。
墓石は増えていますが、雰囲気は似ています。画面外右側に竹やぶがあります。


番組の放映は1月末ですが樹木が大分生い茂っています。9月〜10月頃に撮影されているような気がしますが、放映までにそれほど間が開くでしょうか?撮影スケジュールに関する資料は持っていないのですが気になります。


鐘木は異なるような気がします。

改めて妙覚寺を訪れてみましたが、序盤カビビンガが一般人の男性を襲うシーン、一文字が変身するまでのアクションシーンは、また別のお寺の撮影のようです。なかなか一筋縄では行かないようです。


放映日
1972年1月29日

取材日
2008年12月13日

ウルトラマンレオ 妙覚寺

第11話「泥まみれ男ひとり」

一郎と叔母が、ケットル星人に殺された叔父の墓参りをするシーンは、妙覚寺です。ここは以前エジプタスのアジトとして紹介した場所です。

お墓の並び方は大分異なりますが歩道の形状は雰囲気を残していると思います。左奥に見えるお堂の屋根はあまり変わりません。鐘楼の屋根が新しくなっています。


手水舍の屋根も新しくなっているようです。屋根の色は鐘楼同様、赤から緑っぽい色に変わっています。


お堂のある二階です。画面外右に鐘楼のある三階の墓地へ登る石段があります。ちょうどMACの隊員の足下にある石段の縁石の形状が一致します。


墓石は新しくなって、数も増えていますが、古くからある物は配置も概ね一致します。


ケットル星人との格闘シーンは墓地と本殿の間にある斜面の竹やぶでの撮影です。卒塔婆は新しくなっていますが、そこに書かれている文字はまったく同じです。


何気なくウルトラマンレオをみていたらお寺のシーンがあり、そこが妙覚寺だと言うのは地形の特徴からすぐに分かりました。

その中で妙覚寺の鐘楼の屋根が1974年には赤色だった事が分かりました。それは仮面ライダー第44話でカビビンガが爆弾を仕掛けた鐘楼と同じ物でした。

つづく


放映日
1974年6月21日

取材日
2008年12月13日

2009年1月2日金曜日

仮面ライダー 稲田登戸病院

第26話 「恐怖のあり地獄

ゾル大佐の罠にはめられた滝が、逮捕され留置された城南警察署の外観は川崎市多摩区枡形にあった稲田登戸病院で撮影されています。

この病院は地域住民の方に惜しまれつつも2006年3月で廃院となっており、私が訪れた時はすでに解体作業中でした。



留置所の滝に会うために警察に忍び込む一文字。
病院の入院棟への通路の側壁です。質感と葉っぱに覆われた感じが良く似ています。


一文字に続いて忍び込もうとするユリと五郎。
奥に見える建物はリョーサン向ヶ丘遊園寮(2007年取材時)です。手前を通過する電車は小田急線で向ケ丘遊園駅が最寄りです。因にこの場所は立入禁止でした。どうもすみません。


2007年末にはまだ残されていた診療棟。


2008年5月には全て解体済で、跡地にはマンションが建つそうです。丸坊主の山肌を見ると心が痛みます。

放映日
1971年9月25日

取材日
2007年12月24日
2007年12月31日
2008年5月18日