第27話「ムカデラス怪人教室」
ムカデラスが五郎を捕えて、一文字を誘き出した神社は川崎市麻生区にある、琴平神社御本殿です。
本殿と拝殿はひっそりとした丘の中にありましたが、2007年6月26日、放火により全焼してしまいました。現在は再建に向けての整備が行われているようです。
五郎を追うショッカー。
朱塗りが美しかった本殿は今はもうありませんが、石造物はそのまま残されています。境内はかなり整備されていたようですが、奥の狛犬と手前の手水鉢は同じ物のようです。
ムカデラス対一文字
奥の狛犬は江戸期の物だそうです。
放火の際、御神体も無事で近隣への延焼やけが人も無く、犯人もすぐに逮捕されたそうです。ひょっとすると狛犬のお護りかもしれません。因にこのロケ地特定の手掛かりになったのもこの狛犬です。どこか愛嬌があります。
本殿の向かって右側の風景。
本殿の向かって左側の風景。
本殿のあった場所には注連縄で結界が張られていました。
神社の入り口側に砂場とブランコがあったようです。
ブランコは撤去されましたが、砂場は辛うじて残されています。
五郎が手水舎に身を潜めて戦闘員をやり過ごします。屋根が設けられ、コンクリートの土台が出来ていますが、手水鉢は同じ物です。
劇中ではムカデラスがこの下から現れ五郎の脚を捕えます。この手水舎は「がまんさんの手水舍」と呼ばれています。
一文字を退け、五郎を連れ去るムカデラス。
劇中に映るブランコは撤去されましたが、現在もリスの遊具があり、放火前までは子供の遊び場であった事が伺えます。
この第27話では多数の特写スチールがこの神社で撮影されていました。それを資料にWEBをシラミつぶしに探し、多摩地区の神社関連のHPで偶然見つけました。喜び勇んで絞り込んで検索してみると、火事で全焼したばかりとわかり、目の前が真っ暗になりました。
ロケ地云々は別にしても、このような事で文化財が失われてしまうのは非常に残念です。
放映日
1971年10月2日
取材日
2008年3月22日
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