2008年3月11日火曜日

仮面ライダー 公社多摩川住宅

第60話「怪奇フクロウ男の殺人レントゲン」その2

怪人フクロウ男の殺人レントゲンの実験を目撃した女学生が逃げ込む団地は、東京都住宅供給公社、多摩川住宅です。着工は昭和39(1964)年、竣工は昭和43(1968)年。公社初のマンモス団地だそうです。



団地をパトロール中の警察官。女学生は電話ボックスに身を隠しますが、今はガラス張りなので隠れられません。別の場所にも電話ボックスがあった可能性がありますが、今ではここにしかありません。


憔悴の女学生。奥に見える団地はニ号棟で現在の壁の色はピンク色です。


女学生を探してまわるフクロウ男。団地の一番南側で、奥に多摩川の土手が見えます。ここでも歩道のコンクリートブロックはアスファルトに変わっています。


団地の南端の多摩川沿いの道です。いまいち確証がないのですが、画面の左端は多摩川の土手だと思います。


このロケの撮影は大部分がト号棟とホ号棟の間の道でおこなわれていました。ト号棟は団地の形が他と少し異なります。



どこの団地でも非日常的な雰囲気がありますが、ここは群を抜いてSF的だと思います。しかし仮面ライダーではいたって日常的な舞台背景として扱われています。そんなところにも大型集合住宅が一般化してきた、1970年代の世相が反映されているのかもしれません。


放映日
1972年5月20日

取材日
2008年3月8日

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